Date
2 0 0 1 - 1 1 - 0 4
No.
0 0-
I.W.T.2001
i n t e r v i e w w i t h t h e ...
☆無回答は認めません。
妖狐:結局やるんだな……。(←といいつつ酒を飲む。)
黄泉:そうらしい。ん、何……、「だって若い頃のふたりにはきいていないから。」って、書いてあるぞ。
妖狐:へえ……。甲。
甲:ん?
妖狐:酌。(←別に興味がないヒト。)
甲:はいはい……。
黄泉:……。
※蔵馬の状態は「ほろ酔い」である。
【項番1】 あなたは相手をどう思っていますか? 1.好き 2.嫌い 3.どちらでもない
黄泉:……。
妖狐:(←黄泉をみている。)
黄泉:それは。
妖狐:……。
黄泉:答えられん。
妖狐:……黄泉。(←神妙に。)
黄泉:な、何だ。
妖狐:目の前にいるからって、遠慮することはないんだぞ。
黄泉:え……。(もしかして俺の気持ちに気づいているのか、この男は?)く、蔵馬俺は……!
妖狐:(淡々という。)別に「2.」だといわれても、今更傷つきもしないから。
黄泉:(←頬が引きつっている。)
妖狐:何?(←酒を飲む。)
黄泉:いや、いい……。それより、おまえは?
妖狐:オレ?そうだな……。
黄泉:……。
妖狐:……。
黄泉:(何なんだ、この「間」は?)
妖狐:……うーん……???
黄泉:……?
妖狐:(←思い出したように、酒を飲む。)
(一分経過。)
黄泉:「3.」なんだな?(←区切りをつけてやる。)
妖狐:うん。
黄泉:(これだけ考えるということは、俺に対する興味は「まったく」ないということか?)
【項番2】 【項番1】の理由を詳細に答えてください。
なお、「3.」と答えたヒトは「1.」「2.」いずれの理由も答えてください。
妖狐:オレのキライなところ。(←答えよ。と促す。)
黄泉:(そんなコトをいわれても、「項番1」自体捉え違いされてるからな……。)
妖狐:……。(←ようやく興味が出始めたらしい、じっとみつめる。)
黄泉:に。
妖狐:……。
黄泉:「鈍い」ところ。(我ながら的を射たこたえだな。……悲しいが。)
妖狐:鈍い?……鈍いかな?(←甲にきく。)
甲:う〜ん……。(っていうか、それをきく自体「鈍い」と思う……。)
妖狐:あ、そうだ。オレも答えるんだ。
黄泉:無理しなくていいぞ、別に。
妖狐:黄泉のスキなところか……。そうだな、「使いようによっては便利なところ」。
黄泉:……。
妖狐:「適材適所」っていいことばだと思う。(←独りごと。)
黄泉:……で?
妖狐:キライなところは、「使いようによっては不便なところ」。
黄泉:……。
(ことば少ない回答であるため、甲の解説がほしい。)
甲:つまり、黄泉はひとりで動かすほうが力を発揮するから、ゲリラ的な単独行動で「裏」で働かせると「便利」だが、逆にチームワークを必要とする「表立った戦法」に使うには「不便」だ。……といいたいらしい。
黄泉:ああ……。
妖狐:そう。
黄泉:……で?
妖狐:で?って?
黄泉:……いや、いいんだがそれで。
妖狐:?
黄泉:それは俺を仕事上の「役割」として捉えた答えだろう。
妖狐:ん……、だから?
黄泉:だからその、……俺を「個人」としてみたときの答えが、できればききたい。
甲:(お、黄泉くん積極的だね。)
黄泉:(うるさい。)
妖狐:「個人」として……。(←考える。)
黄泉:いや、いいんだ、おまえに何も思うところがなければ……。
妖狐:おまえは。
黄泉:?
妖狐:時々、オレを守ろうとしてくれる。
黄泉:……。
妖狐:自分のほうが余程心配をかけるくせに、オレの心配をしてくれて、時々オレより強い立場になってくれたりする。
黄泉:……。
妖狐:そういうところが、本当はうれしい。
黄泉:……。
妖狐:うれしい……。(←黄泉が何もいわないので繰り返す。)
黄泉:……ああ。
【項番3】 相手の第一印象は?
甲:「綺麗だな。」(←絶対にこれだと断言。)
黄泉:おまえが答えるなっ!
甲:でもそうだろう?
黄泉:……。
甲:(……黙ると図星だと思われるぜ。)
黄泉:(うるさいって。)
妖狐:……。
黄泉:勘違いするなよ。俺はそういう趣味ではないぞ。
妖狐:?「そういう趣味」って?(←なぜに甲にきく?)
甲:ああつまり、「面食い」ではないっていうコトだろう。うん……。(←余計なことはいわないようにしている。)
妖狐:ああ、そういうこと。(←納得。)
黄泉:(何か違うが、まあいいか。)おまえは?俺の第一印象。
妖狐:「扱い辛そう。」
黄泉:(即答か。)
妖狐:初めて出会った、上手くやっていける自信をまったく持てなかった奴だから。
甲:今はどうだ?
妖狐:今?
甲:ああ、今。
妖狐:……まだ、自信はないな。
甲:そうか……。
妖狐:だが、分かったことはあるよ。
黄泉:ん?
(蔵馬が黄泉に手を伸ばす。)
妖狐:必要なときに、手の届くところにいてくれる。
黄泉:……。
(現状は必ずしもそうではないことは、よく分かっている。だからこれは、蔵馬の望みなのだろう……。)
妖狐:そう、だろう?
黄泉:……。
妖狐:我侭だと思うか?
黄泉:……努力するよ。
妖狐:(←笑う。)
【項番4】 相手が異性だったとしたら、ひかれていたと思いますか? 1.はい 2.いいえ
甲:おおこれは間違いなく……!
黄泉:いうなーっ!!!
甲:何焦ってんの、黄泉くん?蔵馬。きけ、黄泉はな……。
黄泉:があっ!
妖狐:(掴み合うふたりの光景を眺めて、淡々と。)喧嘩すると殴るぞ。
甲:黄泉、いい機会だから正直にいっとけ。
黄泉:さっきからうるさいんだよ!おまえ、(蔵馬に悪い虫がつくのは厭なんじゃないのか!?)
甲:(馬鹿、俺は蔵馬の喜ぶ顔がみたいんだよ。)
黄泉:意味不明なことをいうな!
妖狐:(やはり淡々と。)なあ、喧嘩すると殴るぞ。
甲:おまえがはっきりしないから蔵馬が不安がるんだろうが。
黄泉:それとこれとどう関係があるんだ!?
妖狐:なあ……。(←小声で何やら呟く。)
(……はっ。とするふたり。そして。)
ぱん!ぱんぱん!
(闇夜に響く、平手打ちの音が……三発?)
妖狐:(←かなりむっとしている同じことを三度いわせたら容赦しない男。)
黄泉:……何で俺だけ二発なんだよ。
妖狐:だっておまえのほうが悪い。(←根拠不明な断言。)
黄泉:(解せない……。)
※で、結局どうだ?っていうはなし。
妖狐:オレ、こんな「血の気の多い」オンナは厭だ。
黄泉:……。
(ご尤もである。)
※というワケで次の設問へ。(命拾いしたね、黄泉くん。)
【項番5】 相手を動物に例えてください。また、その理由も簡潔に答えてください。
妖狐・黄泉:(同時に。)おまえみたいな動物は「いない」。(きっぱり。)
甲:以上。(←笑っている。)
【項番6】 今後の活動予定は?
妖狐:そうだな……。とりあえず、東に十キロの場所にある紅玉の鉱山を襲いたいな。詳しいことは企業秘密だから、ご勘弁願おうか。(←さすがワンマン経営者。)
黄泉:……そういうことをききたいんじゃないと思うぞ。
☆ありがとうございました。
妖狐:終わり?
甲:うん終わり終わり。(←酌をしようとする。)
妖狐:酒はもういい。水が飲みたいな……。
甲:了解。待ってろ。
妖狐:え……。
(甲は快く請け負い、立ち去る。)
黄泉:甲は蔵馬に甘いな。
妖狐:ん。
黄泉:?
妖狐:オレはそうけしかけているわけではないのに……。
黄泉:……。
妖狐:……だから皆、オレを悪くいう。ヒトを好きなように使っているとか、血を好むくせに自ら手を下さない仕組みを作っているとか。
黄泉:……。
妖狐:本当はそうじゃないのに……。
黄泉:蔵馬。
妖狐:……何?
黄泉:俺はそんなこと、思わないぜ。
妖狐:……。
黄泉:おまえはよく出来た頭だよ。俺たちには勿体ないくらいのな。
妖狐:黄泉。
黄泉:ん?
妖狐:ありがとう。
黄泉:(滅多に礼をいわれないので焦る男。)ああほら!いっただろうこの間。……そ、「側にいる」って。
妖狐:……。
黄泉:いや、何でもないんだ。もう忘れたなら無理に思い出さなくてもいい。
妖狐:黄泉。
黄泉:……。
妖狐:信じて、いいんだな……?
黄泉:……。
妖狐:(本当にそうしてくれるんだろう?)
黄泉:(「信じていい」んじゃない。信じて欲しいんだ……。)
金魚の水槽
ヒマがなかったせいか、前半だけの、妖狐さんとの「I.W.T.」でした。それにしても甲にい、あんたなぜ居るの?
甲:だって俺、蔵馬の保護者だから。
…却下されました。(甲:なぜだー!)
※日付は、弊サイトでの初回掲載日です。
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